MO BRIDGE
MO BRIDGE
Desks
NAME : MO ブリッジ ( 2020.06 )
DESIGN : SHINSAKU MIYAMOTO
どこかほっとする雰囲気を漂わせる丸みのあるエッジラインと、厚革が生み出す豊かな表情が魅力のMO BRIDGEシリーズ。
シンプルなフォルムゆえのフレキシビリティの高さも、シリーズ共通の特徴です。
天板のエッジに沿って巻き込むように張り込まれた厚革パッドが印象的なデスクは、機能性を追求する本来のデスクとは一線を画し、現代の多様な生活スタイルに自在に対応します。
Material
- 木部 :
-
ウォールナット ムク材(オイルフィニッシュ NL)
ウォールナット ムク材(ウレタン塗装 NL)
ナラ ムク材(オイルフィニッシュ NL・WH)
ナラ ムク材(ウレタン塗装 NL・BK)
- 天板厚革貼り :
-
TG トープグレー
BK ブラック
ER エクリュ
AM アンバー
TC テラコッタ
VB ヴィンテージブラウン
- アップグレード :
-
【木部】
ウォールナット ムク材(マットウレタン塗装 mSB・mGE)
ナラ ムク材(マットウレタン塗装 mTG・mBK・mWH)
Size
- サイズ :
- W1200×D500×H720
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シンプルデザインが生んだ美しきフレキシビリティ
MO BRIDGE シリーズ
MO BRIDGEは、日常生活の中で家具が果たす役割の柔軟さ、空間を構成するアイテムとしての多様性を意識したデザインが特徴のシリーズです。
このシリーズでまず最初に手がけたのは、ワークスタイルの多様化や、PC やインターネット環境の充実などによって、生活の中で求められる役割が変化してきたデスクの新しいデザイン。
本来、デスクには明確な機能性が求められるため、独自性の高いデザインを生み出すことは、思いの外難しく、リッツウェルの世界観の中で、理想的なデスクスタイルを確立するのはとてもハードルの高い作業でした。
そんな中でリッツウェルが目指したのは、従来の機能性デスクとは一線を画す、融通無碍のデザイン。使い手の暮らしに寄り添いながら、自由に役割を変え、場所を選ぶ。そんなしなやかさを持つデスクです。
こうしてデザインされた、天板と脚部だけのシンプルなデスクは、そのシンプルさ故に、どんな空間にも溶け込み、使い手や使い方を選ばない自由度の高さは想定以上。リッツウェルのDNA が生きる、心地よいデスクスタイルを生み出しています。
シンプルなデザインの中にも温かみを感じさせるこのシリーズの独特の存在感は、リッツウェルが得意とする「モダンさを備えた有機的なフォルム」と「素材使いの妙」があってこそ。
こうしたデザイナーの細やかな意図を的確に具現化するための、開発力の高さと職人の優れた感性が、リッツウェルの唯一無二のデザインを支えているのです。
MO BRIDGE PRODUCT
MO BRIDGE SMALL DESK
木材の温かみを感じさせる丸みを帯びた天板のエッジラインに沿って、巻き込むように張り込まれた厚革パッド。リッツウェルデザインならではの絶妙な素材使いが美しいデスクの登場です。天板だけのシンプルなフォルムが生み出すその高いフレキシビリティは、機能性を追求する本来のデスクとは一線を画し、ユニークなポテンシャルを持つ新時代のデスクとして、現代の多様な生活スタイルに対応し、日常のシーンを彩ります。
MO BRIDGE STOOL
MO BRIDGE デスクとの組み合わせを想定してデザインされたこのスツールは、自由でユニークなデスクシーンをイメージして生まれたもの。丁寧に編み込まれた厚革ベルトが上質な美しさを醸し出すシンプルなデザインは、さりげない存在感でどんな空間にも無理なく溶け込むしなやかさが魅力です。玄関先や寝室など、リビング以外の様々な場所で、使い手の思いに応えて新しい表情を見せてくれるマルチアイテムとして、スツール以外にも、ちょっとした置台やテーブルの代わりとして便利にお使いいただけます。
MO BRIDGE BENCH
MO BRIDGE SQUARE BENCH
フレームに沿って編み込まれたベジタブルタンニン鞣しの厚革ベルトが立体的な陰影を作り、ベーシックなフォルムに有機的な美しさを描く、MO BRIDGE のベンチ。シンプルなデザインだけに、汎用性も高く、インテリアを楽しむアイテムの一つとして、また空間を彩るコーディネートアイテムとして、住宅の他、多くのホテルや商業空間にも採用されている人気のアイテムです。実際に家の中に置いてみると、デザインのシンプルさが引き出す、このベンチの多様な可能性にも驚かされるはず。(本来は)座るためのベンチが、テーブルにもコンソールにも、シェルフにもなる。暮らしの中で求められる新しい機能や役割に応じて、思いがけない使い方や魅力を発見することができるのも、MO BRIDGE ベンチの魅力です。
STORY デザインを支えるモノ作りのこだわり
厚革パッドの構造
MO BRIDGE デスク
シンプルなフォルムを際立たせる厚革パッド使いが美しいMO BRIDGE デスク。通常、デスクパッドは置き型タイプが一般的ですが、MO BRIDGE では天板に厚革を巻き込む形でデスクと一体化させ、機能性とデザイン性を両立させているのが特徴です。天板面積の40%を占める厚革パッドは、文字を書く、マウスを操作するといったアナログとデジタルの双方の使い方に対応しながら、耐久性への配慮と厚革素材の経年変化を楽しめるようにデザインされています。一方、使用頻度が重なって厚革の傷みが出ることも想定し、厚革パッド部分の交換が可能な仕様を施しています。これは厚革を美しい状態で長く使っていただくためのリッツウェルならではのこだわり。
開発におけるこだわりポイント
厚革パッドを交換可能にするためにはかなり思い切った構造にする必要がありました。
そこで思いついた構造は、無垢天板の中央部分を切削して同形状の合板で芯材を設け、それに厚革を貼るというものですが、無垢材をこれだけ切削すると木材や芯材合板の反りも出やすいという問題も抱えていました。反りが出やすい部分にジョイントを持ってきて固定することで対処しています。
また、天板に厚革パッドが接着されているようなすっきりした表情に仕上げるために、厚革を合板芯材の端部までしっかりと張り込み、天板にピッタリ落とし込むような工夫をしています。小端(切り口)の手前から薄く斜めに革を漉くことで天板との段差をなくしながら、小端部分に同色の塗装処理をして繊細なステッチを施すこの処理は、厚革の上質な量感を感じさせるためのもの。細部に宿る開発へのこだわりが、シンプルデザインの美しさを支えています。
天板と座板のエッジ
緩やかな曲面が生み出す、優しく柔らかな雰囲気が人気のMO BRIDGE シリーズ。無垢材から丁寧に削り出された曲面が美しいラインを描き、洗練された印象を与えています。
デスク天板とスツール・ベンチの座板の厚みは異なりますが、エッジの仕様には同じバランスの形状を持たせるようにデザインされています。この、シリーズ特有の美しいエッジラインは、試作段階から何度も検討を重ねながら、最適なバランスの曲面形状を求めた結果生まれたものです。
デザイナーが最もこだわったR 形状
開発に当たって最もこだわったのは、天板、座板のシャープなエッジの形状でした。一般的に無垢材の商品にはボリューム感を感じさせるデザインが多い中、MO BRIDGE では、ボリューム感を適度に感じさせながらもモダンさを失わない、洗練されたフォルムを追求しています。無垢材を削り出して作りだす曲面の形状にとことんこだわることによって、シャープな印象のエッジラインを生み出しています。
左側の図面は、単純なR 形状で製作した場合のエッジライン。丸みの強い柔らかなラインは、比較的カジュアルな印象を与えます。一方、MO BRIDGE では、シャープで抑制のきいた緩やかな曲面が、柔らかな雰囲気の中に洗練された美しさを感じさせています。この曲面(or エッジライン)は異なるR 面を組み合わせて(作り出して)いるため、複数回の削り出しが必要になり、職人の作業工程も複雑なものになります。何度も試作を重ね、工程にも妥協をせずに作り上げた理想の(エッジ)ラインが、上質なシンプルデザインを可能にしています。
WORKS
国内外の建築家・デザイナーをはじめ、インテリアのプロに支持されるリッツウェルの家具は、
日本のみならず、海外の様々なプロジェクトでも採用されています。